本日はお金の話で一番重要な話をします。それはモノの価値について、お金の価値は今、この瞬間が最大でどんどんとお金の価値は無くなっていくという話です。今回の話を理解すれば、インフレに正しく向き合い投資で長期的に資産を形成を行うことが出来る様になり、NISAをできるだけ早く埋める理由も腹落ちして理解できるようになります。では始めます。
ものの価値は需要と供給のバランスで決まる

お金の話の前にまずはものの価値がどう決まるかです。需要と供給のバランスで決まります。需要はものがどれほど人から欲しがられるか、みんなが欲しいと思うと価値は上がります。供給はものの多さ、簡単に手に入るかどうかです。モノが多くなれば、価値は下がります。
例を言うとポケモンカードなどでこれは世界的にも有名なゲームで、とても人気があります。その中でもレアリティが高いものは高額となっています。もうひとつの例は野球選手など、例えば大谷翔平選手は世界でも有名で野球も上手くとても高い給料が支払われます。
ここで大事なのは需要はその時々の流行りなどで予測が難しいものの、供給はある程度その物質の性質から大量生産できるものか否かによって価値は変わります。例えばコロナ禍のマスクなどは供給が少なく需要がそれを上回った為に価格が高騰しました。
お金は国単位で見れば刷って増やすことが可能なモノ

お金は私たち個人では増やすことは労働をして対価を得れば増えますが、例えばマジシャンの様に1枚の紙幣を複数にコピーすることはできません。しかし国単位でみれば造幣局でお金を刷って増やすことが可能で徐々にお金の総量は増えています。
お金が増えれば増えるほどお金自体の価値は落ちていきます。お金と交換するモノが増やすことの出来ないモノであれば時間経過とともに高い金額が必要となります。大谷選手がいい選手だからとどんどん増やすことは難しいですよね。
上記の理由で通常はお金の価値は時の流れとともに緩やかに落ちていくことが自然です。昔はいくらでお菓子が沢山買えたなんて聞くこともあるでしょう。しかしそんな自然のお金の価値の変化ですが、日本では1990年頃から2020年頃まで約30年に渡りお金の価値が下がらないという世界でも珍しいことが起きてしまいました。新卒の初任給は20万円、100円でジュースが買えるなど多少の変化はあれど大きな変化はありませんでした。
その為、1990年手前にバブルが崩壊して銀行預金にかかる利息はほとんど無くなったものの、得はしないが損もしないような状態でした。この状態は日本人全員にお金の価値は下がらないという価値観を植え付けました。30年間かけて骨の髄まで浸かったこの価値観は絶大で多くの人が抜け出せない状態です。
一方その頃世界では

失われた30年などと言われとてつもなく珍しく日本が時を止まった状態を過ごしましたが、世界はお金の価値が減り続けました。お金の価値が減るインフレは悪いことでもなく、賃金のアップや為替において有利にも働きます。1990年頃は日本人はアジア各国が物価が安いと旅行をして工場を作っていましたが、現代では日本が安い国として海外旅行者が急増しております。
これからの対策

お金の価値は下がるモノだと改めて認識を正しくもつことが必要です。今日のお金は銀行に眠らせていては価値が下がるのみとなります。お金は一番価値のある”今”、何かに変える必要があります。それは必ずしも株式などの資産でなくても、何かモノを買ったり、旅行に行ったり、美味しいモノを食べたりしても構いません。資格取得や機材購入などもいいでしょうし、株や不動産の資産に変えてもいいでしょう。少なくとも何かにお金は使うべきです。
ここでNISAについて補足します。よく最初の5年間等可能な限り早く資産を埋めることが大事という本当の意味をお話しします。それは上限1800万円というものが関係します。1800万円というのは制度変更がない限りは”今”もそうですし、10年後、20年後も同じです。先ほどお金の価値は時間経過とともに下がると言いました。10年後、20年後の1800万円は”今”の1800万円の価値が無いのです。その為みな可能な限り早く投資するべきだと言うのです。
このことを真に理解出来るのであれば、NISA口座については可能な限り一度入れたら降ろさないことが大切だということが理解出来るでしょう。NISA口座に個別株や配当株を入れるのはお勧めしません。そういったものは通常の特別口座などで行いましょう。オルカンやS&P500など基本はあなたが死ぬまで取り崩しきれないものを選びましょう。
本日はお金の価値についてお話ししました。
一番大事なところなのですが、これを省略していきなりNISAだの、積立だのと話が始まることが多いので不親切だと感じていました。
この知識があなたの明日の暮らしの役に少しでも立てるのであれば幸いです。
それではまたお会いしましょう、ばいばい!